器の思い出・九谷の湯呑み

きちんと工芸や陶芸に興味をもち始めたのは、私が美大生になってから。(子育てや仕事をしながら学芸員の資格取得を目指していました)さかのぼってハタチ過ぎの頃の私は、陶芸の知識がほとんどありませんでした。(現在、アラフィフ!)

20代のころはメーカーに就職し、収入を得るようになって、普通にスキーやゴルフにお金をつぎ込んでいましたが、京都や金沢への旅行も好きでした。信楽にもドライブがてらよく行きました。観光地には今よりももっと工芸のお店が賑っていたように思います。嵐山に、たち吉のギャラリーなんかもありましたね。独身を楽しみながら、結婚したらこんな暮らしをしたい、こんなものに囲まれたい、みたいな淡い夢ももちつつの20代。

その頃に金沢に行った時のこと。色絵の湯呑みを買ったんですね。しかも蓋つき。これをどんな時に使おうと思ってたんでしょうね。ほとんど使わず終い。久しぶりに手にとって見ると裏に、筆書きっぽい銘があります。

この銘を今ネット検索して見ると、出てくる出てくる、オークションサイト(笑)。
残念ながら現存する製造元の名前は出てきませんでした。観光客相手にそれらしい銘をかいて販売していた量販品だったのでしょうか。
その時は知りもしなかったけど確かに、鋳込の湯呑みのようで、形は無骨。手触りもよくありません。上絵付けは手書きのようですが。
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その頃は一人旅初心者で、ドキドキしながら大人買いした思い出が断片的に蘇ります。この色と柄、形を選んだのは何故だったのだろうと考えると、当時着ていたファッションなども浮かんできてひとりで赤面しそう。

歳を重ねると、背伸びせずに自分の物差しで安心して物が買えて良いものですね。

昔買った器、ずっと使っている器、惰性で持ち続けているものは、思い切り懐かしんでから、どんどん処分してもいいかもしれませんね。自作するか、また旅をして新しい器を手に入れにいけばいいのですよね。


by craft-loulou | 2018-08-06 20:00 | たび | Comments(0)

陶器の作品を作っています。日々の生活を楽しく豊かに過ごすために、心に残ること、大切にしてることを記録しています。 所属するアトリエや自宅で陶器の作品を作っています。


by utsuwa_neko