カテゴリ:ブックレビュー◇クラフトのこと( 4 )

読書の秋、その一。

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六本木美術館に行った帰りは、青山ブックセンターによって必ず本を買うようにしています。この日買った2冊。

自分が買いたくなるのは伝統産地の器か、
職住一致てん小商いの器か。

比べるわけではないけど、たまたま巡りあった二種類の本。





by craft-loulou | 2015-09-22 19:37 | ブックレビュー◇クラフトのこと | Comments(0)

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柳宗悦に始まる民芸のことを批判している下りがある。
結構辛辣で、「民芸からはずれるものはすべて邪道だとする一種の宗教である」といった調子。

白樺派の文学と轡を並べて発展したという柳宗悦の民芸のことが、まだまだ捉えられていない私には、白州正子のいっていることがどのくらい正しいのかわかりません。

でも私自身、民芸ってなんなのかと掴みきれないなか、当時の人が相反する意見をはっきり思いを述べているのにあたると、ちょっとほっとするというかなんというか。

何に美を見出し、そこにいくらの価値をつけるかってことはいろんな味方があるに決まっている。好き嫌いの主観の域をこえない部分も多いでしょう。

結局のところ、理論ではなく、あらゆる手作りのものを触り、それぞれの作り手の技のようなものに触れながら、自分の感性と価値観を育てること、これしかないのかなという気がします。

白州正子は思いつきの天才であったと、ある人が本に書いています。
物に力が宿るとしたら、物が人を選び、選ばれた人が電光石火のごときひらめきで物を生かす。物とそんな出会いができる人もいるんだと思います。そんな人には、民芸の考えなんてまったく必要なかったんでしょう。








by craft-loulou | 2014-08-30 12:14 | ブックレビュー◇クラフトのこと | Comments(0)

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手仕事を生業とするひとのためのビジネス誌、iichiで購入しました。クラフトフェアやネット販売などで、クラフトが大衆化している今、意義を唱えるような記事もあるし、作り手が多様化するなかで、キラリひかる作り手も何人も紹介されてました。

読めば読むほど、自分がどんな形で土に向き合うのか、なかなか難しい問題に困ってしまいます。自分で作るより、素晴らしいクラフトを探して、それを使う立場で生活していてもいいわけですしね。
でも、どんな仕事をしていてもそんな簡単に目的やスタイルに自分なりの筋を通していけるわけではないし。

難しさを保留にしたまま、じっくり手を休めて考えてみようと思います、この夏は。はー、暑いですね。




by craft-loulou | 2014-07-25 16:48 | ブックレビュー◇クラフトのこと | Comments(0)

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暮らしの手帳2014初夏号の『やきものづくりの未来を考える、現代袋物考』という記事を読んで。

ここ数年、全国には手仕事で作られた生活雑器を扱う店が増えているのはうれしいことだけれど、小皿や中皿といった雑器の「平面的なやきもの」がほとんど。土瓶や急須、徳利といった内部に空間のある「袋物」が減っているを憂う筆者の久野恵一氏。

袋物は陶磁器でなくても、、という時代です。例えば、使い捨ての陶器の汽車土瓶があった時代のことをなかなか想像つきません。今ではペットボトルのようなとてつもなく軽いものが簡単に手に入ります。

昔は使う人にとってというだけでなく、流通するときに特定の人の手を介在し、そこでもその器の重さ、形、いろんなことが評価されたといいます。クリック一つで倉庫から直接物が運ばれてくる現代とはやっぱり違います。
それでも、最終的にたどりつく使う使い手の手に触れ口に触れるものであるわけで、例え孤独な環境であっても、自分に厳しく良い物をつくらなければなりません。

この記事にもかいてあるように、平皿など何を作るにも袋物の技術は必要なわけです。私もイメージする形ができるようにもっと頑張らないといけません。




by craft-loulou | 2014-07-18 18:29 | ブックレビュー◇クラフトのこと | Comments(0)